「犯罪に巻き込まれそうになったら、タクシーを頼って」と福島県乗用自動車協会いわき支部は14日、いわき市内の警察3署と連携し、危険にさらされた子供や高齢者を車内に保護したり、警察に通報したりする「タクシーによる避難の家」活動をスタートさせた。犯罪の未然防止や被害拡大阻止を目的に、タクシー業界と警察が協力体制を組むのは全国でも珍しい。 |
須賀川市の小学6年女児連れ去り事件や、いわき市で女子中学生が車の男に腕をつかまれた事件など、子供を狙った犯罪が続出していることを受け、同支部が警察に提案。いわき市内のタクシー24社、472台すべてが参加、走行しながら地域の安全に目を光らせる。 |
いわき中央、東、南の3署と覚書を交わした矢内忠支部長は「子供の連れ去りなどが相次ぎ、何か役に立ちたいと考えた」と説明している。「お客さんを乗せているときの対応などに課題は残るが、いざというときは遠慮なく助けを求めてほしい」と語っている。 |