タクシーを狙った強盗殺人事件多発を受け、警察庁や業界団体の担当者などが集まった会議が15日開かれ、04年に設けたタクシーの「防犯基準」を改正した。後部席からの襲撃に備え、防犯仕切り板を運転席左右に広げるよう求めた。近く全国の警察本部や関係団体に通知する。
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警察庁によると、タクシー強盗は今年1~3月は40件で、前年同期比で16件減少した。しかし、昨年12月に兵庫県と東大阪市で強盗殺人事件が起き、今月8日にも千葉県で運転手が襲われる事件があったため基準改正に初めて踏み切った。
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新基準では、「運転席後部に設置」と定めていた防犯仕切り板の形を初めて定義し、「運転席後部から助手席側にかけ運転席左右の空間を後部座席と仕切る形で設置」とした。また、車内に防犯カメラを設置することや、異常事態が起きたことを外部に知らせるため、空車などを表示する部分にSOSなどの文字を点灯させる設備をつけることが望ましいとしている。防犯訓練も年1回必ず行うことを盛り込んだ。
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