弾道ミサイル防衛を担当する米コロラド州の北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は5日午後7時前(日本時間)に北朝鮮が飛翔体を発射したことについて、「軌道には何も乗らず、先端部を含む2段目以降が太平洋に着水した」とする声明を発表した。北朝鮮が主張する「人工衛星打ち上げ」に失敗したとの認識を示した。
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この声明では、「北朝鮮は米東部時間の4日午後10時半、日本時間の5日午前11時半、テポドン2号ミサイルを発射し、それは日本海と日本を超えた」としたうえで、「ロケットの1段目は日本海に落下し、先端部分を含めた2段目以降の残りの部分は太平洋に着水した。軌道には何も乗らず、日本には何の破片も落ちなかった」としている。また、「米軍は今回の発射を北米やハワイへの脅威とは見なさず、何の対応措置も取らなかった」としている。
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また、韓国の李相憙国防相は5日夜、国会国防委員会で北朝鮮の「ミサイル」発射について、「どんな物体も軌道に進入しなかった。人工衛星の発射を試みたが、軌道進入に失敗したとみている」と答弁した。
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