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大阪府警は19日、定額給付金の支給手続きを装い堺市内の80歳代の女性が現金5万円をだまし取られる事件が起きたと発表した。定額給付金をめぐっては、電話で市町村職員を名乗って現金の振り込みを誘うなどの詐欺未遂が各地で相次いでいるが、警察庁によると、実際に被害が出たケースは全国で初めてという。19日午前9時ごろ、堺市の無職女性宅に、「役所のものです」と名乗る男が訪れ、女性に「給付金の件で寄せていただきました。5万円もらえればすぐに給付の手続きができます」などと言ってその場で現金5万円を受け取り、「10分ほどで戻ります」と言い残して自転車で立ち去った。 女性はしばらく男を待ったが戻ってこなかったため、堺市役所に問い合わせたことで事件が発覚した。女性は一人暮らしで、「男が堺市役所の人だと思い込んで応対した」と説明したという。 男は60歳くらいで身長は約160センチの作業着姿でショルダーバッグを所持していたという。総務省などによると、定額給付金の支給窓口は市区町村で、受給者が申請書に記入した口座に振り込まれるケースが一般的でだが堺市では、障害者や要介護者で申請が遅れている人に対し、7月ごろから自宅を訪問し、口座振り込みができない人には現金を直接渡すことも検討しているが、「受給者からお金を受け取ることも、振り込んでもらうことも絶対にない」と注意を呼びかけている。
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