園部署(京都府園部町上本町)は、船井郡内で「車上狙い」や「乗り物盗」などが多発傾向にあるため、9月初旬から「駐車場の防犯診断」に取り組んでいる。全国地域安全運動初日の11日には、園部町で約20ヶ所の一斉点検を実施するなど駐車場の管理人に防犯体制の強化を呼び掛けている。 |
同郡内では昨年、車上狙いが115件、乗り物盗が167件発生した。99年に比べると2~3倍に急増している。今年に入っても増加の傾向は止まらず、4月には園部町内でひと晩の間に12台が車上狙いの被害にあい、カーステレオや現金が盗まれる事件があった。 |
そこで園部署は、駐車場管理者の防犯意識を高めるため、駐車場診断の実施を決めた。各駐車場に署員が直接出向き、出入り口の管理や監視カメラの有無など18項目を確認。狙われないように外灯の設置、管理人の夜間見回りといった防衛策を助言している。10月末までに約300ヶ所を巡回するという。同署生活安全課の吉奥恵一郎課長は「セキュリティの甘い駐車場が狙われる。防犯体制を早急に整えなければならない」と強調している。 |
また、全国地域安全運動期間中は、府内全域で増加傾向にあるひったくり防止用の自転車ネットをショッピングセンターで配るなど街頭犯罪の抑止を目指す。 |