今年1~11月に全国の警察が認知した刑法犯のうち、通り魔による殺人、殺人未遂事件は13件(前年8件)で、過去最悪となったことが11日、警察庁のまとめでわかった。
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通り魔事件の統計を取り始めたのは93年からで、今年はすでに各1年間の数字を上回った。死者数も東京・秋葉原の無差別殺傷事件の7人を含め計11人で最多。
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刑法犯全体の認知件数は、前年同期比4.9%減の167万4,773件。通年でも昨年を下回り、6年連続減少となる見通し。検挙率は同0.2ポイント減の32.0%となった。
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まとめによると、1~11月に認知した殺人、強盗、放火、強姦の「凶悪犯」は6.1%減の7,862件。このうち殺人のみが増加し、同7.4%増の1,200件だった。
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刑法犯に占める割合が最も多い「窃盗犯」は4.1%減の126万2,670件で、事務所荒らしや出店荒らしなどが大きく減少した。「知能犯」は1.8%減の6万8,598件となったが、摘発件数は9.1%増の3万4,475件となった。
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ただし、窃盗犯のうち1~11月の万引き認知件数は132,314件で、前年同期より1.8%増で、検挙率は73.8%で、前年同期より1.6ポイントダウンしている。
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