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「次官殺した」と出頭して逮捕された男とは


警視庁は23日未明、元厚生次官ら連続殺傷事件で「おれが事務次官を殺した」と出頭した埼玉県さいたま市北区の無職の小泉毅容疑者(46)を銃刀法違反容疑で逮捕した。男は出頭時、血の付いたナイフやスニーカー、段ボール箱を所持しており、供述や所持品が連続殺傷事件の犯行状況と一致することから警視庁は男が連続殺傷事件の犯人との見方を強め、今後殺人容疑などでも追及する方針。男は調べにナイフについて「自分の物で間違いない」と供述しているという。

調べでは、男は22日午後9時20分頃、警視庁本部に軽乗用車のレンタカーで乗り付け、警備していた機動隊員に「おれが事務次官を殺した」と話した。その際、車の中には血の付いたナイフなど刃物8本が見つかった。血の付いた刃物は2本だった。血の付いたスニーカーもあった。また、後部座席には段ボール箱が2個置かれていた。住民票と免許証を持参していた。

警視庁に出頭した男は「小泉毅」と名乗っている。住民票に書かれた住所は、埼玉県さいたま市北区東大成町だった。男が住むアパート1階に住む男性(32)は「自分は3年ほど前に引っ越してきたが、男は10年ほど前に引っ越してきたと思う」と話した。22日午後6時30分頃、男は「いらないものがあるから」とアダルトDVD5枚をケースごと男性に突然渡してきたという。その時は落ち着いた感じだったという。

普段は原付きバイクに乗っていたが、ここ数日はなかった。「警視庁に出頭した際に乗っていたテレビに出ている軽自動車に、少なくとも22日から乗って、ふらふらしていた」という。男は短髪。男性は男について「同居の家族はいないと思う」と話した。

男性は男とは普段、あいさつはする程度という。近くの工事の騒音を巡ってトラブルになったと聞いたことがある。男が住むアパートの隣の棟の定時制高校の男子生徒(20)は、男が郵便局員に怒鳴っているのを5、6回見たという。「キレて追い返していた。何かしそうな感じがしていたが」と話した。部屋への出入りはあまり見たことがなかったという。

近くに住む主婦は「やくざのような感じでみんな怖がっていた。働いている様子もなく、いつも家にいるようだった。喧嘩をして通報され、警察がきたこともあったようだ。まさかそんなことをするなんて」と驚いていた。

男は厚生労働省に何らかの恨みを抱いての犯行の可能性もあるが、同省人事課によると、過去5年間の懲戒免職者に「小泉毅」の名前はないという。殺害された山口剛彦・元厚生事務次官や妻が被害にあった吉原健二・元同次官の在職中の懲戒免職者については急いで調べている。現在、同省に在職している職員には同姓同名の人物はいないという。



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