---



 北朝鮮が拉致調査委の設置を先送り ～首相の辞任表明で早くも損なわれた国益～ 高村外相は5日午前の記者会見で、日朝両政府が合意した拉致被害者の再調査について北朝鮮が「日本側の事情にかんがみ、新政権が(経済制裁一部解除の)履行についてどういう考えなのか見極めるまで調査委員会発足を差し控える」と通告してきたことを明らかにした。 北朝鮮の通告は4日夜、在北京日本大使館にあった。福田首相に代わる新首相の対北朝鮮政策を見極める方針を明確にしたもので、今秋をメドとした調査結果取りまとめが大幅にずれ込むのは避けられない見通しとなった。