厚生労働省は5日、社会保障に関する意識調査(06年)の結果を公表した。これによると、「老後最も不安に感じる」問題では00年の前回調査と同じく「健康」(47.4%)がトップだったが、「生活費」が6.5ポイント増の33.3%に急増した。
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前回は全世代とも「健康」がトップだったが、今回は20~40代でいずれも「生活費」が1位になった。公的年金への不信感や、所得格差の広がりに対する不安を反映したといえる。
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老後不安に「生活費」を挙げたのは、20代=45.4%(前回比10.4ポイント増)、30代=50.7%(同11.4ポイント増)、40代=43.6%(同12.7ポイント増)で、若い世代に将来の生活不安が広がっている。
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最も頼りにする収入源は「公的年金」がどの世代もトップだった。20代=43.9%(同8.5ポイント増)、30代=47.7%(同5.5ポイント増)で、若い世代でも年金が頼りのようだ。
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調査は06年7月に実施し、成人1万1,086人から有効回答を得た。
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