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「手のひら静脈」で替え玉受験防止、GMATに導入へ

富士通コンピュータ・プロダクツ・オブ・アメリカは現地時間23日、教育関連書籍の出版などを行う米国ピアソングループの試験サービス部門であるピアソンVUE社のテスト実施基盤「Security Testing Framework」に手のひら静脈認証装置「PalmSecure」が採用されたと発表した。
「PalmSecure」は、手のひらに近赤外線を照射して静脈パターンを読み取り、登録済みの静脈パターンと照合して高精度な本人確認(本人拒否率0.01%、他人受入率0.00008%以下)を行うソリューションで、ピアソンVUE社の主要顧客である米Graduate Management Admission Council社が開発・運営する「Graduate ManagementAdmission Test」(GMAT)などで試験受験者の本人認証に同装置が採用される見込みだという。静脈認証を活用することで替え玉受験など不正行為を防止し、試験結果の信頼性の向上に貢献するとしている。
まず、インドと韓国における16ヶ所の試験センターでのGMAT受験者認証に「PalmSecure」は採用され、最終的には、ピアソンVUEが提供するすべての試験を対象に107ヶ国・400以上の試験センターで数百万人以上の受験者が「PalmSecure」によって本人認証される予定という。
受験者は申請の際に手のひらの静脈パターンを登録し、試験当日に会場の装置で本人を確認する仕組み。データベース化することで、同一人物が別の試験を他人名義で受験していないかなど、不正のチェックに役立てるという。
GMATは、就職や転職に有利とされる経営学修士号への第一歩となる。過去には、1件数千ドル(数十万円)で替え玉受験を請け負っていたグループが摘発された例もある。


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