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宮城県警もATMでの携帯電話の禁止要請
~掛川信金がヒント、振り込め詐欺防止~

宮城県警は3日、振り込め詐欺の被害を防ごうと宮城県内の金融機関などにATM(現金自動預払機)コーナーでの携帯電話の使用を禁止するよう要請する文書を送った。県警はホームページ(HP)で振り込め詐欺の手口を音声で紹介しているほか、10日には被害者や防犯団体とともに「『もうこれ以上騙(だま)されない』懇談会」を開くなどして総合的な被害予防策に乗り出す。
文書は、銀行や信用金庫、農協をはじめATMを設置するコンビニエンスストアなど計11団体に送付した。医療費や社会保険料の払い戻しがあると嘘を言い、ATMの操作方法を指示して現金を振り込ませる「還付金詐欺」が急増しているため、(1)ATMコーナーでの携帯電話の使用禁止、(2)タッチパネル画面やポスターでの被害防止の啓発、(3)携帯電話をかけながらATMを操作する来店者への注意呼び掛け、などを求めている。
同県警は「静岡県掛川市の掛川信用金庫が6月30日から、ATMコーナーで携帯電話の使用を禁止したことをヒントにした」としている。
また被害防止に向け各種団体が知恵を結集しようと県警本部で10日、金融機関や通信事業者、高齢者団体、消費者相談窓口の担当者らを集めた懇談会を開催する。被害者の意見を聞き、今後の防止対策を話し合う。
県警は1日、振り込め詐欺対策本部を設置し各部連携した対策を進める態勢をつくった。2日には振り込め詐欺の手口を実感してもらうため、実際にあった3つの被害事例を警察官が音声で再現し、HPに掲載した。
県警によると、今年1~5月の振り込め詐欺に関する相談は、サイトを開いただけで代金を請求するワンクリック詐欺や融資保証詐欺、架空請求などが前年に比べ減少した半面、おれおれ詐欺は161件(前年比92件増)、還付金詐欺が153件(同126件増)と大幅に増加しているという。


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