米マイクロソフトは27日、創業者のビル・ゲイツ会長(52)が経営の一線から退いたと発表した。ゲイツ氏は06年に、08年6月末に経営の一線を退くと表明していた。会長職にはとどまるが、今後は夫人と設立した慈善団体の活動に重点を移す。
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ゲイツ氏は75年にハーバード大を中退し、友人とともにマイクロソフトを設立した。81年にIBMのパソコンに基本ソフト(OS)を提供したことをきっかけに事業を広げ、80年代中旬から順次投入したOS「ウィンドウズ」シリーズでパソコン業界を席巻しマイクロソフトを世界最大のソフトウエア会社に成長させた。
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米メディアによると、27日に同社で開かれたパーティーでゲイツ氏は、「これからもマイクロソフトのことを考えない日はないだろう」と涙をぬぐったという。
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今後の経営はスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)に完全に委ねられる。出遅れたインターネット事業の立て直しが大きな課題となる。
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