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昨年の自殺者が10年連続で3万人超す、警察庁まとめ |
昨年1年間に全国で自殺した人は3万3,093人で、10年連続で3万人を超えたことが警察庁のまとめで19日わかった。前年よりも2.9%(938人)増加し、03年の3万4,427人に次いで過去2番目の高水準だった。年齢別では、60歳以上の高齢者が全体の3分の1を超える1万2,107人と過去最多になった。
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昨年の自殺者は男性が全体の約7割を占める約2万3,400人で、女性は約9,600人。年齢別では、60歳以上が前年を約980人上回り、全体の36.6%を占めた。60歳以上と30歳代(約4,700人)は過去最多。人口10万人当たりの自殺者数を示す「自殺率」は50歳代が38.1と最も高かった。
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原因・動機については、自殺対策に役立てるため今回のまとめから52分類に細分化し、3つまで複数選択できるようにした。原因・動機を特定できた2万3,209人では健康問題が1万4,68人で最も多く、経済・生活問題が7,318人、家庭問題が3,751人、勤務問題が2,207人と続いた。
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健康問題の内訳では、うつ病が6,060人で最多。このうち30歳代が996人、40歳代が940人で、50歳代以上だけでなく、子育て世代にも広がっている。職業別では、被雇用者・勤め人が1,341人、自営業・家族従事者が371人だった。
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勤務問題の内訳では、多い順に「仕事疲れ」が672人、「職場の人間関係」が514人で、いずれも30歳代が3割弱を占めて最多だった。「仕事疲れ」の8割以上がサラリーマンなど被雇用者・勤め人だった。
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都道府県別では東京3,047人(前年比382人増)、大阪2,241人(同289人増)、神奈川1,845人(同206人増)など大都市圏での増加が目立った。10万人当たりの自殺者数では山梨(39人)が全国で最悪だった。また、いじめが動機の自殺は14人だった。
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