米ロサンゼルスの銃撃事件で米自治領サイパンで逮捕され勾留中の元会社社長、三浦和義氏(60)=日本で無罪確定=が19日、07年3月にコンビニエンスストアでサプリメントを万引きしたとして窃盗罪に問われた事件をめぐり、三浦氏の映像を不特定多数に見せて肖像権を侵害され名誉を傷つけられたなどとして、現場となったコンビニの監視カメラの製造会社などを相手取り、計1,650万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。訴えられたのは、現場のコンビニに設置された監視カメラを製造した「ジェイエヌシー」(東京都新宿区)とコンビニを経営するドリームカンパニー(神奈川県平塚市)。
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訴状によると、ジェイエヌシーは監視カメラに映った三浦氏の映像でDVDを作成し、自社の宣伝のために営業先に配布するなどした。三浦氏側は、これらの行為により不特定多数の人が映像を見ることになり、同社が肖像権などを侵害したと主張。さらに、映像が「三浦氏が犯人との印象を与えている」として名誉棄損にあたるとしている。また、コンビニ側が監視カメラの映像をマスコミに提供したことでテレビで再三放映されたとして肖像権を侵害したなどととしている。
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万引き(窃盗)事件をめぐっては三浦氏は昨年4月、小田原簡裁(神奈川県)で略式命令を受け罰金30万円を納付した後に命令を不服として正式裁判を請求。横浜地裁小田原支部で裁判が始まり無罪を主張していたが、サイパンでの身柄拘束のため審理が延期されている。
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