3月に東京都調布市の住宅街で見つかった不発弾の撤去作業が18日午前、付近の住民約1万6,000人に退去命令が出され行われている。
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不発弾処理で1万人超の退去命令は異例の規模。国道20号(甲州街道)の封鎖や京王線の区間運休のほか、病院の入院患者が転院、サッカーJリーグの試合開始が繰り下げられるなどした。
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現場は京王線国領駅近くの線路沿い。不発弾は長さ約1.8メートル、直径60センチの米国製1トン爆弾。墜落した米軍爆撃機B29が積んでいたとみられている。
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同市は、撤去作業に伴い災害対策基本法に基づいて午前8時、住民に退去命令を出し半径500メートルを警戒区域に設定。その後、陸上自衛隊東部方面後方支援隊第102不発弾処理隊(東京都練馬区)が午前11時30分頃から爆弾の信管処理を始 める。
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撤去作業の影響で国道20号など周辺道路が通行止めになり、京王線はつつじケ丘~調布駅間を運休、約11万人に影響するとみられる。府中競馬正門前駅が最寄りの東京競馬場ではGI「ヴィクトリアマイル」が開催されるため、日本中央競馬会(JRA)が注意を呼び掛けている。また、飛田給駅近くの味の素スタジアムでのJリーグ東京ヴェルディVs清水エスパルス戦は試合開始を午後4時から同6時に繰り下げた。
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