日本損害保険協会は25日、07年11月に保険金を支払った事業(車両盗難825件、車上荒らし3,138件)を対象に行った自動車盗難事故実態調査の結果を公表した。
|
それによると、車両盗難では、クラス別ではミニバン、車種別ではハイエースの盗難割合が高まっていることが判明した。ミニバンと軽自動車の被害は年々増加しており、07年はハイエースの被害が拡大したため、特にミニバンの割合が前年の16.1%から26.8%へと大幅に拡大した。一方、毎年被害の割合が高かったRVは減少傾向にある。03年から06年まで盗難被害がワースト1だったランドクルーザーは、07年ではワースト5となった。それに代わってワースト1になったのがハイエースで16.2%を占めた。ハイエースは海外でも人気が高い車種といわれており、最近ではハイエースを狙った窃盗団も検挙されている。
|
車上狙いではカーナビの盗難被害の高額化が判明した。カーナビ盗難の9割は1件あたり被害が10万円を超えている。今回の調査では、カーナビ1件あたりの被害額を新たに調査したが、それによると20万円を超える被害は約6割に達し、10万円を超える被害は9割を超えていた。調査結果では、純正品、後付・市販品ともに10~30万円の被害に集中しており、被害は高額になっていることが判明した。
|
これらの結果から同協会では、愛車とカーナビを盗難から守るために、以下の点に気をつけるようアドバイスしている。 ●車両盗難防止のポイント ・防犯対策の施されている駐車場の利用 ・市販の盗難防止装置の活用 ●カーナビ盗難防止のポイント ・車外からカーナビが見えないようにカバーをかける ・持ち運びができるタイプのカーナビは、駐車時は自宅に持ち帰る ・カーナビを取り付ける際には盗難防止対策を施した特殊なネジを使用して、取り去りを困難にする
|
詳細は、同協会のHPをご覧ください。 http://www.sonpo.or.jp/news/file/00330.pdf
|