京都府京田辺市の同志社大京田辺キャンパスでは、学生の通学の安全を確保しようと通学路に監視カメラと非常ボタンなどの防犯装置を設置し、9月29夜から運用を開始した。大学が通学路に防犯装置を設けるのは全国でも珍しい。 |
防犯装置は、同市三山木のJR同志社前駅周辺の通学路に取り付けた。監視カメラ5台、非常ボタン5個、インターホン1個、大音量と強い光を出すサイレン1個で構成している。このうち監視カメラ3台などは、JR同志社前駅の東西をつなぐ陸橋東側に集中設置した。非常ボタンは陸橋から近鉄興戸駅までの通学路に配置している。 |
監視カメラの映像は、プライバシー保護のため15分で消去されるが、非常時にボタンを押すと、サイレンと光で異常を知らせ映像を保存する。同時に、昼間は同志社女子大の守衛室に、夜間は田辺警察に通報するシステムとなっている。今年に入って学生が通学路で暴行を受ける事件が相次いだことから、大学が設置したもので、実際に使用されることよりも犯罪抑止効果に期待が寄せられている。 |