日本大学の文理学部が主催し警察庁、産経新聞社などが後援して、心理学や情報解析など学問の視点を取り入れながら防犯や犯罪捜査を考える特別展「安全を科学する」が8日から24日(午前10時~午後5時)まで東京都世田谷区の同学部百周年記念館で開かれる。
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産官学の最新の防犯技術や科学捜査をテーマにした展示は珍しく、同大の島方洸一文理学部長は「犯罪や捜査の あり方を知ることで、防犯意識も高まる」と来場を呼びかけている。
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同学部は「大学はもっと地域貢献すべきだ」と考え、04年から約4,700平方メートルの記念館を利用した大がかりな展示を実施している。今年は心理学研究室の山田寛教授が中心となり、地域住民の関心が高い「犯罪」分野の展示を企画した。
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会場の中央には約100平方メートルの“敷地”を使って実物大のモデルハウスを設置。最新の防犯対策を施したドアや窓、センサーなどを紹介する。モデルハウスの周囲には侵入犯に狙われやすい芝生や門扉も用意し、“泥棒の心理”を知った上での防犯対策の効果が実感できる。
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また、警察庁がまとめた侵入犯の手口や警視庁が配信する地域安全情報メールも展示される。同学部が研究するDNA鑑定のデモンストレーションや、顔画像から個人を特定する画像処理メカニズムの紹介もある。
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期間中の週末には、科学警察研究所(千葉県柏市)や警察庁の担当者による講演、警視庁の防犯教室や寸劇などのイベントも予定されている。
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