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富山県警が初の万引き意識調査を行なう
~今年度中にまとめ、小中高生2千人の実態探る~

富山県警では、20日までに県内の小中高生約2,000人を対象に万引きについての意識調査に乗り出した。全国的には安易に万引きに手を染めた少年が凶悪犯罪を引き起こすケースがあり、県内の少年が万引きをどのように認識しているかなどについて実態を把握する。
県警が万引きだけを対象に意識調査をするのは初めてで、今年度中に結果をまとめ、県内の現状に合わせた効果的な少年の健全育成策を進める。
意識調査は「万引きに関するアンケート」と題し、県内の計56校の小中高生約2,000人を対象に無記名で行う。質問は13項目あり、「万引きに誘われたらどうするか」「万引きをどう考えているか」などの基本的な認識を問うものや、「万引きをなくすためにどうすればいいか」といった防止策を尋ねる項目もある。
県警によると、県内で摘発、補導された刑法犯少年のうち、万引きや自転車盗などの初発型非行は年々減少し、昨年は582人と10年前に比べてほぼ半減しているが、これまで犯罪別の全県的な意識調査は行われていなかった。
大阪府寝屋川市のコンビニエンスストアでは10月に缶ビールを万引きした少年2人が追いかけてきた店員を刺殺するなど全国的には万引きに手を染めた少年が犯行をエスカレートさせるケースが相次いでいる。
県内でも万引きが初発型非行の半数近くを占めていることから、県警はこうした現状を放置せず、意識調査を通じて早期に非行の芽を摘み取り、少年の規範意識を高める対策を強化することにしたもの。
今回の調査結果は、NPO法人全国万引犯罪防止機構(東京)が05年から06年にかけて全国の小中高生約1万1,000人を対象に実施した調査結果とも対比させ、県内の活動方針に反映させる。県警少年課では「調査結果を分析し、地域社会全体で少年の規範意識を高める対策を講じたい」としている。


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