金融機関のATM(現金自動預払機)のボックスを利用した防犯装置が宮城県内で初めて、JA仙台に設置された。この装置は、ATMの壁に取り付けてあるボタンを押すとドアがロックされ、警備会社に自動的に連絡がつながり、警備会社が安全を確認してロックを解除するまで外からドアは開かない仕組みである。
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JA仙台は、この装置を約200万円をかけて、支店やATMが置かれているボックスなど23ヶ所に設置し、21ヶ所で 15日から運用が始まった。仙台市宮城野区の新田東支店では地元の新田小学校の子どもたちが装置の仕組みについて説明を受けた。
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子どもたちは、実際に不審者に追いかけられた時、どのように装置を使えばいいかを体験した。警察によると、昨年1年間に宮城県内で起きた子どもが被害にあった犯罪は5,854件で、犯罪件数全体の23%を占めているという。
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宮城県内の金融機関に、こうした装置が設置されたのは今回が初めてで、農協としては、全国でも初めての試みだという。JA仙台の菅野育男代表理事専務は、「子どもたちだけでなく女性やお年寄りにも利用してほしいです」と話している。
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