12日、首都圏のJRや地下鉄、私鉄各線の662駅で始発から自動改札機が一斉に作動しなくなった。混乱を避けるため残る駅でもすべての改札を開放し、乗客を素通りさせた。不具合は日本信号(東京・千代田)製の改札機に限られており、同社は「私どもに責任があると考えている」と記者会見で謝罪した。
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自動改札機の一斉ダウンは今回が初めて。電車の運行に影響はなく、午前8時頃から順次、復旧した。国土交通省などによると、不具合があったのは、JR東日本の180駅、都営地下鉄の103駅、東急電鉄の45駅など16の鉄道事業者の662駅。日本信号製の自動改札機を採用していない京急などでは異常はなかった。
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日本信号によると、ICカード乗車券の「Suica(スイカ)」や「PASMO(パスモ)」の情報を管理するセンターと、改札機側の端末のデータのやりとりに不具合が発生した。セキュリティ確保のため、改札機側端末が自動で電源を落としたとみられるという。
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