警察庁は1日、人身売買や児童買春など被害者が直接通報しにくく水面下でなされる犯罪について、匿名の情報提供を求める「匿名通報ダイヤル」の運用を始めた。
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警察に代わって防犯活動のNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス」が情報を受け付け、犯人の逮捕などにつながれば、警察庁が情報の有用度を判断し、10万円を上限として情報料を支払う。
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情報を受け付ける際、通報者に対して氏名を問わず、電話口で通報者が名乗っても記録しない。また通話の録音をしないため、声や話し方から人物が特定されることもなく、警察には情報の内容だけが伝えられる。
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通報した事件の捜査状況や情報料の受け取り方法については、専用のホームページで確認。情報料は警察ではなくガーディアン・エンジェルスとの間で、あらかじめ決められるID番号、暗証番号を使い、原則的に手渡しで受け渡され通報者が警察と接することはない。
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警察庁では、「110番では身元の確認を求められて通報をためらうケースも少なくなかった。匿名によって心理的なハードルを軽減させることができる」と期待を寄せているが、果たしてどうだろうか。責任回避とも思える。
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情報は平日の午前9時30分から午後6時15分の間、フリーダイヤル0120-924839で受け付ける。
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