東京都が治安対策の一環として設置している「子どもを犯罪に巻き込まないための方策を提言する会」(座長・前田雅英都立大教授)は9月30日、少年犯罪を防止し被害に遭わないようにするための提言をまとめた。10月3日に竹花豊副知事に提出する。 |
提言は学校と保護者、行政、警察、地域社会などの連携強化を柱としているのが特徴で、前文案では「大人社会の本気や真剣さを少年に伝えることができれば、現状を変えることは十分可能だ」と訴えている。親に対する「教育」の必要性や、犯罪少年に対するサポート体制、犯罪に巻き込まれないための学校教育の充実などを具体的に提言する内容になる見通しである。 |
京都府内の今年の街頭犯罪は、8月末現在で約2万5,000件で、前年同期より9%減少している。中でも、ひったくりは前年同期より337件減の895件と、大幅に減っており、京都府警では「自転車のかごに防犯ネットを取り付ける人が増えるなど、住民の防犯意識が高まっている。犯罪密度地図も併せて役立ててほしい」(街頭犯罪プロジェクト班)としている。 |
会は長崎の男児誘拐殺人事件や東京の4女児監禁事件などを受けて8月に設置され、有識者や警察、行政、教育関係者らが計3回にわたって協議した。 |