警察庁は3日までに、事件現場や容疑者宅などから押収した証拠品をICタグ(電子荷札)で管理する新システムを導入することを決めた。2つの警察署を選んで来年度から試行する。煩雑な証拠品管理の手続きを怠り、証拠品を紛失するケースが相次いでおり、紛失の防止にもつなげたいとしている。
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新システムでは、証拠品を押収した場で捜査員がICタグを装着し、デジタルペンでラベルに手書きするとパソコンが文字として認識し、自動的に証拠品のデータベースを作成する。
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現在は紛失防止のため、1つの証拠品について管理簿や保存簿、押収品目録など複数の帳簿に記入する必要があり煩雑だが、新システムではこれらの書類が一度に作成できる。
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また警察署では通常、証拠品を押収した刑事課や生活安全課などが金庫や鍵付きロッカーなど複数の場所で証拠品を管理することが多く、これも紛失の一因とされている。
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