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“アキバ”でネットカフェ難民の万引きが横行

警視庁・万世橋署の調べによると、“アキバ”で知られる東京・秋葉原でインターネットカフェに寝泊まりする「ネットカフェ難民」による万引きが横行している。盗んだゲームソフトや電気製品を中古品買い取り店やネットオークションで売りさばき、その金をネットカフェの入場料や食事代に充てているという。このため警視庁では、店側や品物を買い取る業者に対策をとるよう呼びかけている。
同署によると、同署管内で昨年1年間に万引きで検挙されたのは225人で、前年の2倍近くに増えた。今年も1~6月の半年間でで87人にのぼっている。このうち未成年者は約2割にとどまり、20代、30代が7割以上を占めている。全体の約6割は職を持たず、そのうち8割近くが住所不定で、同署は検挙者の多くがネットカフェ難民とみている。
万引きされる商品は、ゲームソフトや映画などのDVD、パソコンの部品、デジカメの電池などが目立っている。ネットカフェのパソコンを使ってネットオークションにかけるケースもあるという。
「アキバ」には約500メートル四方に600近くの電器店がひしめき、中古品を買い取る業者も400店を超えているという。機械や技術への精通を思わせる手口も目立つという。磁気を遮断する特殊なカバンを使って磁気式の万引き防止装置用のセンサーをすり抜けたり、ネットカフェに備え付けられたパソコンを分解して部品を持ち出したりといった例があるという。
一方では、ネットカフェの利用者が寝ている間に金品を盗まれるなどの被害も多い。このため同署は、ネットカフェ各店に対して、入店時に客の身元確認を徹底したり、店同士で防犯に関する情報交換を進めたりするよう呼びかけたり、中古品買い取り業者には盗品の買い取りに注意するように求めている。


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