名古屋市の路上で女性が車で連れ去られて現金を奪われ岐阜県内の山林で遺体で見つかった事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された3人組の男は犯罪を話題にする携帯電話のサイトを通じて知り合い、「狙うなら女にしよう」と相談したうえで、まったく面識のない女性を襲っていたことが警察の調べでわかった。
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この事件と同じように、携帯電話やインターネットのサイトを通じて知り合った者どうしが凶悪事件を起こすケースがここ数年相次いでおり、警察庁はネット上のサイバーパトロールを行って違法なサイトについては管理者に削除を要請するなど対策の強化を進めている。
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この事件は25日夜、岐阜県瑞浪市郊外の山林で女性の遺体が見つかったもので、その後の警察の調べで遺体は名古屋市千種区の人材派遣会社の契約社員(31)と確認された。警察は住所不定、無職の男A(40)と愛知県豊明市の朝日新聞の勧誘員の男B(36)、それに名古屋市東区の無職の男(32)の3人を死体遺棄の疑いで逮捕して取り調べを進めている。
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3人は24日午後10時頃、千種区の小学校近くの路上で女性を無理やり車に押し込めて連れ去り、現金約7万円を奪ったうえ、駐車場に止めた車の中でハンマーで繰り返し殴るなどして死亡させた疑い。
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これまでの調べでは、3人はさまざまな犯罪を話題にする携帯電話のサイトを通じて最近知りあったばかりで、男B以外は、男Aが「山下」、男Cが「田中」と本名とは違う名字を名のり、互いの素性はよく知らないという。
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そして24日の夜、「狙うなら女にしよう」と相談したうえで金を奪う女性を探し、たまたま目にした女性を襲ったという。調べに対して、3人は「顔を見られたので殺した」などと供述しているということで、警察は強盗殺人の疑いで本格的に追及することにしている。
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