京都市東山区・祇園の四条通沿いにある飲食店や土産店でつくる祇園商店街振興組合では今秋、祇園石段下から川端通までの四条通に監視カメラを計41台設置することを決めた。四条大橋-烏丸間の四条通はすでに監視カメラが設置されており、京都のメーンストリートの四条通は、石段下から烏丸通まで約1.5キロにわたり監視カメラが設置されることになる。
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この監視カメラの設置は、犯罪を抑止し全国から観光客が訪れる通りを安心して歩いてもらうのが狙い。カメラは通り沿いのアーケードに取り付ける。24時間、歩道を撮影し映像は約1週間保存する。国、府、市の補助を受ける予定で総事業費は約3,400万円。
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運用は、京都府が策定した監視カメラ運用ガイドラインに沿い、▽画像は警察や行政から要請がある場合に限定して提供、▽警察などが見る際は担当理事が立ち会う、▽監視カメラが作動していることを表示し、「プライバシー保護や悪用防止に十分配慮する」としている。設置を決めた総会では反対意見は出なかった。
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今秋に設置した後、テストを重ね年末からの運用を目指す。振興組合の前田與志正理事は「歓楽街や観光地に近く、多くの人が訪れる場所での監視カメラは犯罪抑止につながると期待している」としている。
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