警視庁・府中署と地元のタクシー会社3社との間で21日、3社のタクシー約300台で録画された強盗やひき逃げなどの事件の瞬間の映像を警察に提供し、捜査に活用してもらおうという協定が結ばれた。これは、タクシーが事故の瞬間を録画するために取り付けているドライブレコーダーで目の前で起きた事件を録画し、映像を警察に提供するというもの。この種の協定が結ばれたのは全国で初めて。
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ドライブレコーダーは、車のフロントガラスの上部に取り付けたカメラで交通事故が起きた瞬間の映像をとらえる装置で、事故などの衝撃によって衝撃の前後20秒ほどの映像を録画する。運転手は、事件を目撃した際は、ドライブレコーダーを手でたたき、衝撃を与えて録画をする。ドライブレコーダーを取り付けるタクシーは年々増え、現在すべてのタクシーのうち、約6台に1台にあたる5万台ほどに設置されているとみられている。
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ドライブレコーダーの映像の利用について府中署の土屋久生活安全課長は、「これまでも交通事故の原因調査などに活用してきたが今後は“動く防犯カメラ”として凶悪事件の解決に役立てたい」と話している。
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