和歌山県白浜町では、このほど通称「浜通り」と呼ばれる白良浜海水浴場沿いの県道に監視カメラ1台を設置し、通りに「カメラ作動中」の看板を24枚取り付けた。和歌山県警・白浜署によると、監視カメラを自治体が目抜き通りに取り付けたのは同県内では初めて。犯罪捜査に有効なだけでなく、犯罪抑止の面でも効果があると期待されている。
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同町は年間300万人以上が訪れる県内屈指の観光地。白良浜海水浴場には夏シーズンだけで60万人以上が訪れるとされ、観光客の増加に比例して犯罪も多発する傾向にある。
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同署によると、昨年7、8月の2ヶ月間に浜通りで暴行、窃盗、器物損壊などの刑事事件が15件、物損・人身事故や違法駐車などが43件発生した。今夏は9日現在で刑事事件3件、交通事故関連18件とまだ少ないが「これから増加が懸念される」としている。
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このため、同署が今春、監視カメラの設置を町に提した。町も「安全、安心なまちづくりに何らかの対策が必要」と判断し、地元町内会と商店会の協力を得て試行に踏み切った。
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監視カメラ、「浜通り」の丸公園~しらら・はまゆう公園間にあり、高所から路上を24時間監視している。9月には看板とともに撤去される。
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町は夏が過ぎた段階で効果を検証し、来年以降の取り組みについて町内会や商店会とあらためて協議したいとしている。効果があれば監視カメラの増設も検討する。
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