新潟県中越沖地震で大きな被害が出た柏崎刈羽原子力発電所について、経済産業省の原子力安全・保安院は、IAEA(国際原子力機関)から申し出があった現地調査を受け入れる方針を決めた。
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今回の地震で、柏崎刈羽原発では、想定をはるかに超える揺れを観測し、放射性物質が外部に漏れたり変圧器の火災で消火活動に遅れが出たりするなど大きな被害が出ました。これを受けてIAEAは、今回の情報を国際的に共有して原発の安全性を高めるために現地で調査を行いたいと今月19日に原子力安全・保安院に申し入れていた。
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これに対して、原子力安全・保安院は、安全性の確保や被害状況の確認は十分に対応できており、技術的な援助は必要ないとしながらも情報を国際的に共有することは重要だとして、現地での共同調査を受け入れる方針を決めた。
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原子力安全・保安院は23日、IAEAに対して受け入れの意向を伝えるとともに、薦田院長が新潟県に出向き県や柏崎市それに刈羽村に対して受け入れを決めた経緯などについて説明することにしている。
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