東京都と警視庁は14日午後1時30分から2時間、都議会議事堂1階の都民ホールで「子どもに万引きをさせないシンポジウム」を開催した。子ども側の意見も聞きながら万引きを防ぐための具体策などについて話し合われた。
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第1部のミニ講座では、日本女子大学の清永 賢二教授が子どもの万引きについて講演。第2部のパネルディスカッション「子どもに万引きをさせないのは大人の責任」では、井内 清満氏(NPO法人ユース・サポート・センター友懇塾理事長)、新谷 珠恵氏(保護者代表・社団法人東京都小学校PTA協議会会長)、山口 孝氏(江戸川区立二之江中学校主幹)、現役高校生2名がパネリストとして意見を述べた。コーディネイターを清永 賢二教授が務めた。
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昨年、都内で万引きで摘発された子どもの数は約3,500人。さらにNPO団体の調査によれば、高校生の約2割が万引きについて、「そんなに大きな問題ではない」と回答している。転売目的で商品を大量に万引きするケースも増えており被害は深刻。
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シンポジウムでは、専門家が子どもの万引きは最初は出来心でも、様々な犯罪にエスカレートすること、また、いじめによる万引きが増えていると指摘。保護者や地域の住民が子どもとコミュニケーションをとることが万引きを防ぐために重要と締めくくられた。
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