青森県警が12日までにまとめたところによると、本年度上半期(1~6月)に検挙した万引きの約半数が50代以上の中高年だったことがわかった。県警は、青少年に対し同世代に非行防止を訴える「JUMPチーム」を結成して万引防止に努めているが、一方で高齢者に向けた新たな対策が課題になってきたといえる。
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上半期の万引き事件の検挙人数は630人(以下数字は暫定)。年代別では50代以上が313人で全体の49.7%を占め、未成年者の検挙人数216人を上回った。
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内訳は、50代が74人、60代が96人、70代が106人、80代以上が37人だった。
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万引きされた物は、食料や衣料、化粧品、書籍などが多く、県警は「これら日用品を盗む犯行の場合、再犯の恐れが高い」と指摘している。対策として、現在行っている高齢者の死亡事故抑止対策の中で、戸別訪問や交通安全講話などの際に、高齢者が万引きを行う事例があることを併せて紹介し、万引きが犯罪であることをあらためて浸透させる方針だという。
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