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ひったくりに「センサーライト」が効果、大阪府堺市などが導入

ひったくり被害に悩んできた大阪府堺市登美丘(とみおか)地区(約4万5千人)の伊勢道街道に、地元自治会などが「センサーライト」12基が昨年5月に取り付けられて以来、ひったくりが発生しなくなったことが分かった。今年3月には、地区内の別のひったくり多発地帯に11基設置したところ、設置前3ヶ月間の5件に対し、1件だけに減り、このため今年度中にさらに100基の設置を予定している。効果は周辺に伝わり始め、大阪狭山市の1自治会も導入した。「センサーライト」は夜間、人が通るたびに感知して点灯し、不審者を威嚇する効果がある。
南海高野線北野田駅西側の伊勢道街道約1キロの区間では年間10件前後のひったくりが発生していて、伊勢道自治会などが約40万円かけて12基設置したところ、先月末までの被害はゼロになった。電気代は自治会や一部住民が負担している。
登美丘地区防犯委員会の呼びかけで同駅東側にも11基取り付けると、ここでも被害は激減した。大阪府警黒山署によると、地区全体のひったくりは01年82件、02年69件、今年は8月末までで29件と減っている。
同防犯委によると、「センサーライト」の設置を機に地区全体に防犯意識が浸透し、防犯委員や住民のパトロールが活発になり、1日に数百人が「防犯」と書かれた腕章をつけて繰り出し、工事現場の作業員もひったくり撲滅を呼びかけるタスキをつけるようになったという。今月28、30日には100~200人規模のパトロールを予定している。
登美丘地区の効果が伝わり、隣接する大阪狭山市の池尻北地区の自治会は今月、「センサーライト」10基を設置した。このほか、大阪市福島区の2町会は昨年、車上狙い防止で効果があったことから、今年7、8月に計41基を導入している。


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