東京都内で今年、コンビニエンスストアを狙った強盗事件が多発していることが17日、警視庁の調べで分かった。8月末までの発生件数は104件(未遂含む)と、前年同期の37件に比べ約3.1倍に増加。 同じ店が繰り返し被害に遭うケースもあり、同庁は「防犯意識の低い店がまだある。レジには必要最小限の現金しか置かないなどの防犯対策を徹底してほしい」と注意を呼び掛けている。 |
警視庁によると、都内の8月末までの刑法犯全体の認知件数は約19万3400件と前年をやや下回ったが、コンビニ店強盗を含む侵入強盗は345件で、75件増加した。 |
とりわけ急増しているコンビニ店強盗では、港、台東区内などで計11軒の店を襲った男が逮捕されたり、同じ店が四回も被害に遭うケースもあった。発生状況を時間帯別にみると、大半が店員の少ない未明から早朝を狙った犯行だった。 現在、都内にあるコンビニ店は約5000店。警察官の立ち寄り警戒が追いつかないほか、模倣犯が増えていることなどが多発の原因とみられる。警視庁は17日、コンビニ店や深夜営業の飲食店チェーンの担当者ら約30人を集めて緊急対策会議を開催し、「防犯カメラが作動していなかったり、テープがすり切れて捜査に利用できない店もあった」などと防犯対策の徹底を促した。 |