埼玉県嵐山町で18日、犯罪に巻き込まれた際にボタンを押すと赤色のランプと警報音で周囲に知らせる珍しい「変身防犯灯」の運用始まった。この防犯灯は、嵐山町のボランティアグループによる防犯活動の拠点施設「パトロールセンター」の屋外の看板に設置された。18日に点灯式が行われ、関係者がスイッチを入れて運用が始まった。
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防犯灯は、通常は夜の間、青色のライトがともっているが、支柱に取り付けた非常ボタンを押すと、赤色のランプと警報音が作動し周囲に犯罪の発生を知らせる仕組み。これと同時に防犯灯から電波が発信され、パトロール中のボランティアグループの車が電波を受信して現場にかけつける。
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18日は、女性がひったくりにあったという想定で防犯灯の実演も行われ、防犯灯の作動を受けて現場にきたボランティアの人たちが被害者から話しを聞いて警察に連絡するデモンストレーションが行なわれた。
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防犯灯は、埼玉県の会社が試作品として開発し町に寄贈したもので、会社を経営する元警察官の茂木修さん(60)は、「地域の安全は地域の手で守るという新しい防犯灯の取り組みを全国に広めていきたい」と話している。
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