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初の「民営」刑務所が明日からオープン
~コスト節減・ハイテク警備、山口県美祢市~

国内で初めて建設と管理運営の一部を民間に委託した刑務所「美祢社会復帰促進センター」(山口県美祢市)が13日オープンする。長勢甚遠法務相をはじめ法務省、企業グループ、地元の関係者らが出席して開庁式を行い、14日以降、初犯の比較的刑の軽い受刑者の収容を始める。
同センターは、国が約28ヘクタールの用地を確保。大手警備会社のセコムや清水建設、竹中工務店などで構成する民間企業グループが建設し、さらに管理運営の一部を平成36年度までの18年間担当する。民間委託額は総額517億円で、これまでの方法に比べ約48億円節減できたという。今後の刑務所のあり方のモデルケースになりそうである。
施設は、男女各500人の受刑者が入れる収容棟6棟や教育・訓練棟、管理・医務室、体育館、職員宿舎などがある。コンクリートの外塀はなく、二重の金網状のフェンスや赤外線センサーで囲まれており外側から中の様子が見える。また、収容棟の窓に鉄格子はなく、強化ガラス窓は10センチ程度開くなど開放的。職員は原則として受刑者の移動に付き添わず、受刑者の上着に付けられたICタグで居場所や移動の軌跡を警備室のモニター画面で監視する。受刑者同士が上着を交換して別人になりすますのを防ぐため、居室などに出入りするたびに指静脈画像による本人確認を行うなどハイテクを駆使した警備を行う。
職員は法務省の刑務官が約120人、民間側が約100人。受刑者を取り押さえるなどの公権力の行使は刑務官が行い、民間職員は警備、監視業務や教育、職業訓練、食事などを担当する。


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