埼玉県嵐山町は、緊急時に両端が青から赤に変化してサイレンが鳴り響く「変身防犯灯」を嵐山パトロールセンター(同町菅谷)前に設置する。平時の青色には人を落ち着かせる効果があるといい、同町は犯罪の検知と同時に抑止も期待している。同町によると、色が変化する青色防犯灯の設置は全国で初めて。18日に点灯式を行う。
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この「変身防犯灯」には防犯・防災機器開発・販売会社社長で元埼玉県警・小川署地域課長の茂木修さん(60)が開発にかかわった。防犯灯の高さは約3メートル。ひったくりなどがあった場合、被害者や目撃者が防犯灯の非常用ボタンを押すと作動し、近くを通りかかった無線受信機搭載の町の青色パトカーに通報される仕組み。
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18日は、受信可能な距離を測定するとともに約500メートル離れた小川署武蔵嵐山駅前交番に同時通報が可能かをテストする。同町は将来的に「変身防犯灯」の設置数を増やし、通報可能な地域を拡大する方針である。
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同町は地域ぐるみの防犯対策に取り組んでおり、町内の刑法犯発生認知件数は昨年が335件。活動前の04年より258件も減少した。「変身防犯灯」を導入し、さらなる犯罪抑止を目指す考えである。
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