高千穂交易は、このほどパソコンの盗難・紛失や不正持出しによる情報流出対策の一環として「自鳴式タグ」を用いた盗難防止システムを経済産業省に納入した。盗難防止システムは、オフィスのパソコンなど重要資産にセンサーゲートに反応する小型のタグを取り付け、出入口にタグを検知するゲートを設置し、所定の手続きをせずに外部へ持ち出そうとしたり、取り付けられたタグを不正に外したりするとタグ本体がアラームを発し盗難を知らせるもの。
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経産省では、本省のノート型パソコンに自鳴式タグを取り付け、床に設置したマット型アンテナで盗難を検知することにより、省内の資産や情報セキュリティを確保し管理する。
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盗難防止システムの標準的な機器構成は、(1)自鳴式タグ(タグ本体にアラーム発信機能を持つ小型タグ)、(2)ゲート/アンテナ、(3)デスクトップまたはハンディリモコン(タグのリセット、IDコードの書き換え)。機器は同社のグループ子会社で、自鳴式タグを国内で初めて開発したエスキューブ社製品を使用。最大4メートル(2連式マット使用時)と検知範囲が広く、誤作動が少なく信頼性が高いうえに、タグの電池寿命が長い(約6年)という特長を持ち、導入後のランニングコストを抑え重要資産を守ることができる。
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同社では今後、これまでの運用ノウハウや技術力を生かし、不正持出しを録画する映像監視システムや、特定エリアへの入退室を管理するシステムなどとの複合的なセキュリティソリューションも提案していくことにしている。
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(注)自鳴式タグ:商品に取り付けられたタグ本体が警告音の発信機能をもつ小型タグ。オフィスにおける不正持出し防止目的に使用される場合、パソコンなどの重要資産から取り外そうとするとその場でタグがアラーム音を鳴らす。また、タグを付けたまま室外へ持ち出そうとすると、ゲート・アンテナのセンサーに反応しゲートとタグが同時に警告音を発する。ゲートとタグの両方からアラーム音が鳴るため不正持出しを行った人物を容易に特定することができる。エスキューブは、自鳴式タグを国内で初めて開発・製造したメーカー。
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