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山口県警が新通信システムを公開 ~地図情報など見やすく初動迅速化に期待~ |
山口県警は18日、今月から運用を始めた新通信システムを報道陣に公開した。110番通報に迅速に対応できるようパトカーにカーナビのような端末画面が配備されており初動捜査に威力を発揮しそうである。
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新システムは、178台のパトカーにカーナビのようなシステムを搭載し、本部通信司令室が受けた110番通報内容や地図などが大型画面(縦約2.1メートル、横約4.2メートル)に表示され、最短経路などの画像情報をパトカーに直接送信される。これによりスムーズに現場に到着できるほか、パトカーの位置情報も把握でき、現場と司令室との連携が強化された。大型画面上で犯人の逃走範囲も予測表示され、的確なパトカー配備も可能になった。
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同県警は、01年から段階的にシステムを整備しており、通報内容をパソコンで管理したり、各署に情報を転送するシステムも導入している。しかし、これまでは司令室、パトカー間のやりとりはすべて無線で行われ、各種情報は手書きでメモし地図で確認していた。県内の昨年1年間の110番通報は8万7,469件。交通事故に関する通報が2万9,442件で最も多く、情報提供、刑法犯関係と続いている。通報受理から現場到着までの時間(レスポンスタイム)は6分32秒で、新システム導入による短縮も期待されている。
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