セコムなど民間企業グループが全国で運営に初めて参加する山口県美祢市の新設刑務所「美祢社会復帰促進センター」が15日、市民に初めて公開された。訪れた約800人は鉄格子なしの居室が連なる収容棟やモニターが並ぶ警備室を興味深そうに見入っていた。
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同センターは警備会社のセコムなどでつくる企業グループが建設・運営を任された。約28ヘクタールの敷地に延べ床面積約4万7,000平方メートルの施設がある。比較的刑の軽い男女各500人を収容し、高い塀のない開放的な構造で位置情報システムや電子錠などを備える。
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受刑者に無線タグを付けるなどIT技術を使った監視システムを採用。国の刑務官と民間のスタッフが協力して任務にあたる。
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過疎や高齢化で冷え込む地域の活性化にと市が誘致。当初は治安への不安から地元住民に反対の声もあった。今月1日に開所、受刑者の収容は5月中旬から始まる予定。
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