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「手のひら認証」ATMの相互開放を図る
~認証精度や取引手順など統一基準を協議~

身体の一部で本人確認する生体認証(バイオメトリクス)機能付きのキャッシュカードを発行する銀行が増えているが、そのうちの「手のひら静脈」で認証する方式を採用した三菱東京UFJ銀行やJAバンクなどが対応するATM(現金自動預払機)を相互開放する方針を固めた。協議会を発足させて詳細を詰めており、一部の金融機関の間では早ければ5月にも実現する見込みである。
協議会には、「手のひら静脈」方式の三菱東京UFJ銀、JAバンクのほか、地方銀行の広島銀行、池田銀行(大阪)、南都銀行(奈良)、信金最大手の城南信用金庫(東京)などの金融機関、コンビニエンスストアにATMを設置する事業者を含め計35社が参加している。
生体認証キャッシュカードは現在、業界全体ですでに500万枚を超えたとみられている。三菱東京UFJ銀では120万枚、対応ATMは全体の3分の1の約3,000台まで広がっているという。
もう一つの「指静脈」による認証方式を採用している三井住友銀行、みずほ銀行、日本郵政公社なども同じ認証方式の対応ATMで相互開放を進めている。ただ、「手のひら静脈」と「指静脈」の2つの認証方式の間でATMの相互利用ができない点が生体認証キャッシュカード普及の課題として残されている。
現在は同じ認証方式でも、キャッシュカードは別の銀行のATMでは使えない。同方式のカードであれば、自行の対応ATMと同じに使えるように協議会で認証の精度や取引手順などの統一基準を決める。協議会は、生体認証カードの導入を計画中の金融機関にも参加を呼びかける。


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