内閣府は17日、「治安に関する世論調査」結果を発表した。それによると、犯罪に遭う恐れがあると感じる場所(複数回答)のトップは「路上」(60.2%)、ついで「繁華街」(44.7%)だった。「インターネット空間」を挙げる人が04年の前回調査から21.0ポイント増え40.1%に上った。ネットオークションを利用した詐欺やネットを介した情報流出などに国民の不安が高まっている実態が浮かび上がった。
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調査は昨年12月、全国の成人3,000人を対象に実施された。回収率は59.8%。不安になる犯罪(複数回答)では「空き巣」(53.1%)や「すり、ひったくり」(50.0%)が上位だった。「飲酒運転によるひき逃げなど交通法令違反」(19.4ポイント増の49.9%)や「振り込め詐欺、悪質商法など」(13.0ポイント増の41.4%)、「インターネットを利用した犯罪」(15.7ポイント増の39.9%)の3項目が増えた。
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日本の治安が過去10年間で「悪くなった」と答えた人は84.3%で、前回調査より2.3ポイント減ったものの依然として高水準にある。「日本は治安が良く安心して暮らせる国か」との設問への回答も「そう思わない」が52.5%に達した。
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