北海道でも万引き防止機構を設立することになった。これは高齢者の万引きが増加傾向にあるためで、15日に北海道警や道、百貨店業界などが万引き防止対策を検討する「北海道万引き防止機構(仮称)」設立に向けた発起人会を道警本部で開いた。今後、統一した万引き対応基準の作成や万引きのしにくい店舗づくりなどを話し合い、3月中旬の設立を目指すことを決めた。
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道警生活安全企画課によると、道内の05年の万引きの検挙人員は3,556人(前年比794人減)で、このうち少年が889人、65歳以上の高齢者が878人だった。少年は減少傾向にある一方で、高齢者の割合が増加傾向にあり深刻化している。
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道警が万引きをした高齢者に聞き取り調査をしたところ、万引きした動機について▽「孤独」24.5%▽、「失うものがない」14.1%、▽「生きがいがない」10.5%などを挙げ、犯行を思いとどまる要因として36.4%が「人とのつながり」と答えたという。
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同課は、「高齢者の孤立が万引きの要因となる可能性がある」とし、高齢者の万引き対策に調査結果を生かしていくとしている。
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