山形市立図書館(同市小荷駄町)で、1年間に約4000冊の本が返還されず、不明になっていることが11日、市議会産業文教委員会の予算分科会で明らかになった。「すべてが盗難といえず、万引き防止のブザーをつけるわけにもいかない」と、図書館職員は頭を抱えている。 |
同館によると6月の蔵書00年6月から3年間の累計は7000冊に上るという。 |
「行方不明」に含まれるのは、 1.期限を過ぎて督促しても返却されないもの 2.図書館に本が存在しないのに「返した」と主張されたもの 3.カウンターを通らず持ち去られたもの など。分科会では委員から「市民の税金で買った本が大量になくなっているのは問題。手だてを講じる必要がある」と意見が出た。 |
これに対し、布施館長は「盗難でないものもあるうえ、市民との信頼関係を考えると、頭から疑うやり方は難しい」と答弁。職員による館内の巡回回数を増やしているが、打開策がみつからないという。 |