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犯罪認知件数を少なく統計処理、岡山県警2署

警察庁が発表している犯罪認知件数は正確だろうかと不安になる事案が明らかになった。岡山県警の2署にとどまらないのではなかろうか。「認知件数が前年を超えないようにしたい」という意識が働いて、たんなる数字合わせになっている-。
岡山県警監察課は18日、同県警・津山署と西大寺署で04~06年の間の犯罪認知件数約1万2,000件のうち約300件がコンピューターに入力されず、警察庁で実際より少なく統計処理されていたとして、当時の西大寺署長(58)と刑事課長(56)本部長訓戒、現在の津山署刑事官(47)を所属長訓戒とする処分を実施した。また、当時の津山署刑事官(50)=出向中=を県警帰任後に本部長訓戒にする方針である。
県警監察課によると、津山署では04年12月~05年3月の間、当時の刑事官が「前年同期より件数が目立って増えると不自然」として一部を入力せず、翌月以降に繰り越すよう担当者に指示し、計142件を入力しなかった。後任の現刑事官は05年5月、担当者から未入力分があると報告を受けたが、是正措置の指示を忘れていた。
西大寺署では05年7月、当時の署長の指示を、当時の刑事課長が「あえて入力を抑えるように」という内容に誤解。06年3月までの間、同様に一部(154件)を入力しなかった。未入力分はいずれも自転車盗や車上狙いなど、比較的軽微な犯罪という。
両署ではいずれも当該期間の犯罪認知件数は前年同期より減っていた。柴山克彦前県警警務部長=19日付で異動=は「安易な考えから入力せず犯罪統計への信頼性を損ね誠に遺憾。再発防止のため職員の指導を徹底したい」とコメントした。


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