広島県警の「減らそう犯罪推進本部」が発足。県内で1~7月に発生した刑法犯罪は3万186件と、前年同期より2千379件(7.1%)減ったが、ひったくりや侵入盗は増加傾向にある。 |
こういったことより、身近な犯罪の情報を日々、収集して分析、摘発や再発防止に向け、組織の枠を超えた対応を迅速に打ち出し、「減らそう犯罪」県民運動を強力に展開する。推進本部は県警本部長が本部長を務め、専任の参事官を新設。警務部、生活安全部を中心に、県民運動を進める施策を決める。「減らそう犯罪推進室」も新設。 |
内容は下記の通り。 |
1.オートバイ盗や自動販売機荒らし、ひったくりなど、身近な14種の犯罪情報を毎日分析し、対策を練る。 |
2.新設ポストの担当参事官が、関連部署に対策を指示。連携の橋渡しもする。 |
3.「減らそう犯罪安全なまちづくり推進室」は、防犯知識の普及を図り、業界団体や学校などに運動への参加を働き掛ける。 |
4.「減らそう犯罪情報官」は、ホームページなどを通して、防犯情報を県民に発信する。 |
5.県民運動は昨年5月、県警の提唱で始まった。今年1月には「『減らそう犯罪』ひろしま安全なまちづくり推進条例」が施行され、県、県警、民間団体などでつくる「『減らそう犯罪』推進会議」(会長・藤田雄山知事)も結成。2005五年までに刑法犯罪を3割減らす目標を掲げた。 |
柴田参事官は「前夜の犯罪情報を、夕方には現場で対策に生かせるよう、スピーディーな分析に取り組みたい」と意気込んでいる。 |