10日の各紙朝刊に“緑のインクが付いた紙幣”への注意と情報提供を呼びかける広告が掲載された。これは栃木県内のコンビニエンスストアで今月7日、セブン銀行のATM(現金自動預払機)が強奪される事件があったが、抜き取られた紙幣には特殊な緑色のインクが付着していると同行が広く「緑の紙幣」への注意と情報提供を呼びかけたもの。
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同行によると、全国の「セブンイレブン」などに設置している同行のATMは、無理やり現金を抜き取ると、石油のようなにおいのする緑色の特殊なインクを噴射する装置を内蔵している。付着すると、自動販売機などでも使用しにくくなるという。
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この装置は、平成13年の同行開業以来、セキュリティ対策から積極的な広報が行われなかった同行の「秘密兵器」。今回、紙幣が抜き出され、装置が作動したことが確認できたため初めて「公表」したという。
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今回の事件は、7日午前5時頃、栃木県市貝町の「セブンイレブン市貝赤羽店」で発生した。黒の目出し帽をかぶった男3人が店の窓ガラスを破り、現金約760万円入りのATMをロープで結び、黒色RV車で引きずって逃走した。ATMは別の場所で見つかったが、中の現金は抜き取られていた。
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