愛知県の一宮市伝馬通3丁目商店街振興組合は、県道沿いのアーケード街に監視カメラを設置していたが、3日にやっと除幕式を行った。一時は愛知県の許可が下りず棚上げになっていたが、関係者は「これで安心して歩ける街づくりができる」と胸をなでおろしている。
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同商店街振興組合は、市や一宮署、周辺小、中学校などの協力を取り付けて昨年から監視カメラの設置を準備していた。ところが工事直前になり、県から「県道敷地内に監視カメラを設置した前例がなく、プライバシーの面もしっかり管理できるか不安」と道路占有許可が下りなかった。
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市や一宮署が協力し、「防犯監視カメラ運営協議会」が設立されたことなどから、県は「プライバシーの面も保護できる」と判断し許可を出した。
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設置された監視カメラは19台。24時間態勢で撮影し、映像は10日間保存する。録画システムは、一般の人が入室できない組合事務所に設置。運営協議会の設立や設置運用要領を定めることで、商店街振興組合は「プライバシーを万全に保護する」としている。
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また、商店街の「ふるさとプラザ」前に電光掲示板を設置し、街灯犯罪情報などを伝えるという。3日の除幕式には商店街や県、市、一宮署関係者らが集まり、設置を祝った。宮田博道理事長は「安心して商店街で買い物や歩行ができるような環境をつくりたい」と話している。
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