岐阜市は21日、悪質化する一方の不法投棄を食い止めようと、携帯電話を使った24時間監視型のカメラ1台を近く導入すると発表した。 |
同市では、99年から「不法投棄110番」を設置するなど取り組んできたが、00年4月の家電リサイクル法施行に伴い家電4品目(エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機)の廃棄が有料になると、山林や河川敷、道路敷など市内約20カ所の投棄場所では、01年度は264件だった4品目の不法投棄が02には404件とほぼ倍増し、さらに今年度は増加傾向にあるという。02年度の通報は1693件、市や管理者が原状回復など対応できたのは1725件。投棄者を特定できたのは40件と2.3%に過ぎない。 |
そのため、対策として不法投棄が後を絶たない現場の車両を自動記録し、画像を携帯電話のデータ通信で転送、担当職員がパソコンで確認するシステムを導入する予定。京都府、滋賀県などが4月に導入しているが、東海3県では初。 |
今回導入するのは最新型の監視カメラで1台160万円。木の上などに設置したカメラからは夜中でも約20メートル先まで認知が可能。静止画像で連続50から100コマまで撮影できる。不法投棄を発見した場合は、投棄者の特定に向け警察とも協力していく方針。 |