兵庫県において、特にひったくりの発生件数が多い尼崎北署、宝塚、伊丹、川西の周辺4署が、ひったくり容疑者の供述を分析した部内用の冊子を作成した。4署管内では1~7月に兵庫県内の約3割を占める計741件のひったくりが発生。特に、尼崎北署は、県内最多件数の西宮署(287件)に次ぐ258件で、大阪府内64署で最多の枚方署の207件も上回る。 |
このため、昨年1月~今年6月に逮捕した容疑者63人(未成年者41人)について、聴取内容を20項目に分けて分析。「ひったくり犯人の独り言」というタイトルで警察官の見分け方など、捜査の網をすり抜けるための容疑者の"テクニック"などを記載し、対向する捜査の心構えなどを記述して約20ページの冊子にまとめた。 |
たとえば、「犯行後は交通ルールを守る」「自分名義の単車を使用する」など、容疑者が捜査の目をそらすための工夫を記述。さらに「制服(の警察官)はあまり職務質問してこない。文句を言えば引き下がる率が高い」「やる気のない警察官は、単車で近づいても目をそらすので怖くない」と、容疑者が警察を甘くみている本音も掲載している。 |